2014年1月11日土曜日

SUVを買うメリットは無い

SUVというとオフロードのイメージがありますが、本当にそうでしょうか。他にもSUVにはさまざまな疑問が残ります。今回はこれらをまとめてみました。

消費者がSUVに期待していること

SUVを買った理由を尋ねると「皆でキャンプやスキーや云々」という、まるで台本があるかのような答えが返ってきます。ぼんやりと、皆が何に期待しているのかと言うことが分かります。

しかし、SUVでなければ辿り着けないスキー場やキャンプ場がこの国にあるでしょうか。
SUVで「新たに可能になる事」は、ひとつもないのです。

おおよそこんな感じです。

・SUVは燃費が悪い
・SUVは5人しか乗れない
・SUVは荷物が載らない
SUVは悪路を走れない

SUVは燃費が悪い

これは説明不要だと思います。重く大きな車の燃費がよくなろうはずがありません。
ハイブリッドですら20km/L前後。ガソリン車のカローラと同じです。
SUVでないハイブリッドだと30km/L程度です。


SUVは5人しか乗れない

7人乗れるSUVはほとんどありません。
ランクル・プラド、エクストレイル、アウトランダー、数えるほどしかありません。
そして多人数乗るならミニバンのほうが快適です。

SUVには荷物が載らない

ほとんどのSUVは荷物を載せるとこうなります。
2人しか乗れなくなりました。これで良いのであれば、ワゴンや軽だって出来ます。
参考までに筆者のセリカでもリアをたたんで良いのであれば、タイヤ4本と自転車二台が同時に入りました。

SUVは悪路を走れない

SUVの取扱説明書には必ずこのような記載があります。
“オフロード走行やラリー走行用ではありません” (引用元-エクストレイル取説P97)

そのとおりなのです。
SUVにオフロードを走破する機能はありません。オフロードを走る車はクロスカントリー(以下クロカン)と呼ばれ、国産ではパジェロ、ランクル、FJクルーザー、ジムニー、エスクード、フォレスターのみです。

これらの車はひと目でわかります。クロカンは下の図のような角度が重要視されます。
デパーチャーアングルとアプローチアングル

ランプブレイクオーバーアングル
この角度に余裕がないと、障害物を乗り越えられないからです。
メーカーのウェブサイトを見ればすぐ分かりますが、クロカンにはこの角度が必ず記載され、悪路走破性のアピールポイントとなっています。一方、SUVには記載がありません。

他にもトランスファーやデフロックもクロカンだけに備えられた機能で、オフロード走行には「必須」です。SUVにはありません。

更に4WDはファミリーカーのほとんどで選択可能であり、SUV固有の機能ではありません。

まとめ - 仮に山に出かけるとして

以上、SUVのメリットがひとつも無いことを解説してみました。

例えば山奥深くにアウトドアへ出かけるとしましょう。

山奥とはいえ、日本では道路が整備されています。そもそもSUVはオフロードを走ることが出来ませんので、道路が無ければSUVでも行けません。
従って、ここまではどの車でも可能です。

また、山奥では道路が狭くなります。前を走る軽自動車は簡単にすれ違ってどんどん進んでいきますが、SUVではそうはいきません。

さて雪が積もってきました。しかしスタッドレスタイヤの進歩は目覚しく、FFでもFRでもスタックしているクルマは見当たりません。そういえば北海道のタクシーだってFRです。
もちろん4WDのほうが有利ですが、軽でもミニバンでもワゴンでもセダンでも4WDがあります。

このように、「SUVでよかった」という状況は絶対に発生しません。

安いSUV(200万円)から最も高い4WDの軽(150万)に変えても50万浮きます。50万あれば北海道へスキー旅行が何回できるでしょう。
最高のボードとウェアを買うことも出来ます。
暖かいテントや寝袋も買えますね。

アウトドアが目的であれば、どの車でも出来ます。
オフロード走行が目的であれば、クロカンを買いましょう。

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